内海造船(株)因島工場での進水式に尾道市内の小中学校教員を招待しました
私ども(社)日本中小型造船工業会は、次代を担う小学生に物作りの素晴らしさを知ってもらうために、また、地域住民には、地場産業である造船業が地域の発展を担っている大切な産業であることを再認識してもらうために、日本財団から助成金の交付を受けて、平成17年度から「進水式や造船所の見学会」を実施しています。
今年度も、国内15カ所での実施を予定しています。
今回は初めての試みとして、小中学校の教員を対象に開催しました。先生方に海事都市“尾道”の基幹産業である造船業(市内19社21工場が操業)への理解を深めてもらうことで、社会科学習やキャリア教育の教材として活用してもらうことが狙いです。
今年の夏は、ピンポイントで大雨を降らせるゲリラ豪雨が各地で発生しているため、当日の天候が心配されましたが、8月31日は早朝から晴天で、汗ばむほどでした。
さて、尾道駅前を出発して、しまなみ海道をわたり、内海造船(株)因島工場に到着。進水式見学場所へは進水する船の真下を通って移動しましたが、下から見上げる船の巨大さに先生方も興味津々でした。
11時から進水式が始まり、国旗掲揚、花束贈呈、本船命名と続き、いよいよ支綱切断、五色のテープと風船に包まれて船台を滑り降り無事進水。全長180メートルの船の進水はさすがに迫力があります。殆どの先生が初めての経験ということで、その勇姿をビデオやカメラに収めていました。
午後は、会議室で船が出来上がるまでの工程について概略説明を受けた後、工場見学を行いました。
船で積んできた鋼板を陸揚げする搬入ヤードから始まり、NC切断機、自動溶接機、曲げ加工作業場、小組立、大組立の順に作業の説明を受けながら回りました。
当日は、日曜日ということで工場は稼働していませんでしたが、そのお陰で普段は近寄れない場所や機械に近づき、通れない場所も自由に動き回ることができ、造船所の方に始めて見る機械や車両について色々と質問されていました。
今回の見学会には、尾道市役所及び尾道市教育委員会のご協力をいただき、尾道市内の小中学校から27名の先生が参加されました。2学期からの授業に「造船」や「船」が取り上げられるようになることを期待したいと思います。
内海造船の皆様、何かとお世話になり、ありがとうございました。
なお、今回進水した船の船名、主要寸法は次のとおり。
船 名 : HIGH BEAM(ハイビーム)
船 主 : ANSEI TANKER S.A.
用 途 : プロダクトタンケー(石油製品運搬船)
全 長 : 179.90m
幅 : 32.20m
深 さ : 19.25m
総トン数 : 28,300トン
進水する船を真下から見上げて
歓声と拍手に包まれて進水!
工場見学(ぎょう鉄作業について説明)
工場見学(溶接作業について説明)
進水した船を前に艤装について説明
工場見学後の質疑応答

