警固屋船渠(株)第二工場での進水式見学会を実施しました☆
私ども(社)日本中小型造船工業会は、次代を担う小学生に物作りの素晴らしさを知ってもらうために、また、地域住民には、地場産業である造船業が地域の発展を担っている大切な産業であることを再認識してもらうために、日本財団から助成金の交付を受けて、平成17年度から造船所で行われる進水式に小学生や地域住民を招待しています。
今回は、10月30日、当会会員造船所である「警固屋船渠株式会社」の第二工場(広島県呉市)で行われた進水式見学会に、呉市教育委員会の協力を得て、鍋小学校の3年生、5年生、6年生の児童及び先生約90名を招待しました。
小学校まで大型バスが入れないため、近くの警固屋公民館の駐車場に8:40集合、警固屋船渠(株)第二工場には9:10に到着しました。
9:50からの進水式をまえに、質問タイム。
「進水式の時、どうして船が動くのですか?」
→ 斜めになっている台の上にそろばんのようなものを置き、その上に船が乗っているので、動かないように留めているストッパーをはずせばそのまま滑っていくんだよ。
「何を運ぶのですか?」
→ マツダで作った自動車を広島から東京と千葉に運ぶ船だよ。
「船の重さは?」
→ 船は、総トン数、重量トン数、排水トン数などいろいろな方法で大きさが表されるけど、船自体の重さは約4000トンだよ。
この他にも、子供たちの突飛な質問に造船所の人が丁寧に答えているのが印象的でした。
お客さんたちの記念撮影に引き続いて、学年毎に記念撮影。これまで日本各地で進水式見学会を実施してきましたが、殆どの小学校が1学年1クラスであり、鍋小学校もやはりご多分に漏れず各学年1クラス、少子化という現実を痛感させられます。
いよいよ進水式が始まります。
神事に続いて進水作業も完了し、試行切断の時を待ちます。
この工場は、一日に行き交う船が200隻以上に達するという『音戸の瀬戸』のすぐそばであるため、航行する船舶が途絶えた一瞬を狙って進水させます。
右から来た連絡船が潮の流れに逆らってゆっくりと通り過ぎたと思えば、左から高速船が近づいてくるのが見えます。漁船や貨物船も行き交います。
待つこと10数分、「支綱切断」とともに船はゆっくりと船台を滑り、海に浮かびました。
進水後、すぐ近くにある本社工場で艤装工事を行うことになりますが、自航できないため、その間にある音戸大橋の下をくぐることができず、タグボートで約8時間もかけて沖に浮かぶ倉橋島と江田島をぐるっと回って曳航するのだそうです。
警固屋船渠の皆様、お世話になりました。
なお、今回見学した船の船名、主要寸法は次のとおり。
船 名 :“第二東洋丸”
用 途 : 自動車運搬船
全 長 : 115m
幅 : 20m
総トン数 : 4,900総トン
進水式前の質問タイム
進水前の船をバックに記念撮影(1)
進水前の船をバックに記念撮影(2)
進水前の船をバックに記念撮影(3)
航行する船舶が途絶えた一瞬をとらえて進水

