(株)神田造船所での進水式及び工場見学に小学生を招待しました
私ども(社)日本中小型造船工業会は、次代を担う小学生に物作りの素晴らしさを知ってもらうために、また、地域住民には、地場産業である造船業が地域の発展を担っている大切な産業であることを再認識してもらうために、日本財団から助成金の交付を受けて、平成17年度から「進水式の一般公開」を実施しています。
今回は、平成20年12月25日(木)、当会の会員造船所である「株式会社神田造船所」で行われた貨物船の進水式に、地元の呉市立本通小学校5・6年生の児童36名を始め同小学校の校長・教員・父兄等を招待しました。
本通小学校から神田造船所まで貸し切りバスで約30分、車中で今回進水する船の概要(長さ・幅・深さ・航海速力等)を説明しました。特に長さでは、本通小学校グランドを対角線にとっても約70m、一方船の長さは約177mなので、いかに寸法が長いかをイメージさせました。また、進水船の速力では約14.3ノット、1ノットは1海里(1,852m)、時速換算で約26.5km、100mに換算すると、13秒6、本日参加の6年生で最も速い人が走っても、100m換算で、16秒、普段海上で見る大型船の動きは、のろい印象だが、小学生の全速力にも勝っているといった今回の進水船の速力の程度、単位について少しは理解が出来たともの思われました。
朝方までの小雨模様で心配された天候も、日が差して回復する中、進水式が始まりました。事前にヘルメットを着装し、記念撮影を終えた児童達は、これから進水する船の間近に位置し、その雄大さに見入っていました。
進水船への命名、支綱切断、そして進水、轟音と地響きをかき鳴らし、堂々と船台を滑り出し、歓声の中、あっという間に海上へと旅立ちました。
進水式後は、3班にわかれて約40分間、神田造船所の工場見学を行いました。鋼材が搬入され、ブロックに出来上がるまでの工程等を見学しました。特に鋼材の曲げ加工、ぎょう鉄の職人技には目を見張っていました。短時間の主要な工程の見学でしたが、造船業とは何かを子供達なりに、少しは理解できたのではないかと思われました。
見学後は、同社の会議室で時間の都合で後になりましたが、神田造船所の概要説明を受けました。最後に子供達は「今日はありがとうございました。さようなら。」と感謝を込めた挨拶を残し、神田造船所を後にしました。
神田造船所の皆様、何かとお世話になり、ありがとうございました。
なお、今回進水した船の船名、主要寸法は次のとおりです。
船 名 :“KING YUKON”
用 途 : 貨物船
全 長 : 177.13m
幅 : 28.4m
深 さ : 14.25m
重量トン : 32.000DW
みんなで記念撮影
堂々進水!
進水船を見入る子供たち
会社の説明を受ける子供たち
工場見学の様子

