尾道市内の小学校教員を進水式に招待しました!
私ども(社)日本中小型造船工業会は、次代を担う小学生に物作りの素晴らしさを知ってもらうために、また、地場産業である造船業が地域の発展を担っている大切な産業であることを再認識してもらうために、日本財団から助成金の交付を受けて、平成17年度から「進水式や造船所の見学会」を実施しています。
今回は、小学校の先生方に海事都市“尾道”の基幹産業である造船業への理解を深めてもらうことで、社会科学習やキャリア教育などの教材として活用してもらうことが狙いで、尾道市役所と尾道市教育委員会の協力をいただき実施しました。
先生方に集まって頂くには、学校が休みの日に限られるため、結局は暑い盛りの夏休み期間中ということになりましたが、20名の先生に参加していただきました。
9時20分、尾道造船(株)到着、同社総務部長から歓迎の挨拶の後、DVDを用いた会社の概要、船ができるまでの工程についての説明を受けました。
引き続いて工場見学。水切り→切断→曲げ加工→小組立→大組立→船台の順に回り、それぞれの作業内容について説明を受けましたが、先生方が興味を持たれたのは、「ぎょう鉄」と呼ばれる造船特有の作業です。火と水だけできれいな曲面を作る職人技にはただただ感心するばかりで、その原理についていろいろと質問されていました。
最後に、進水式の見学です。巨大な船を真下から見上げ、進水の瞬間を待つことしばし、支綱切断とともに万国旗に飾られた巨大な船が大きな音を上げて動き出し、色とりどりのテープに包まれて海に滑り降りるまでを盛んにシャッターを切られていました。
また、今回初めての企画として、世界の海を航海された船長の講演を聴く機会を設けました。
先生方を前に、船長協会の会長より「船長海と船を語る」と題した話では、さすがにいろいろな経験をされており、興味深い話ばかりでした。
見学会終了後、早速、尾道市教育委員会に2校から進水式見学会参加の問い合わせがあったようで、今後の授業に「造船」や「船」が取り上げられるようになることを期待したいと思います。
尾道造船の皆様、何かとお世話になり、ありがとうございました。
なお、今回進水した船の船名、主要寸法は次のとおり。
船 名 : ZAPPHIRE(サファイア)
船 主 : SAPPIHIRE MARINE CO.,LTD.
用 途 : プロダクトタンカー(石油製品運搬船)
全 長 : 182.50m
幅 : 32.20m
深 さ : 18.10m
総トン数 : 27,000トン
造船所の概要説明
ぎょう鉄の職人技に興味津々
轟音をたてて進水
