これは山口県下関市、旭洋造船株式会社の作業着改革のお話。
世代を超えて愛される、安全・快適・スタイリッシュな作業着誕生のきっかけは2018年、一社員からの作業着改善提案だった。
その改善提案をした社員の意見はこうだ。
“作業着が地味で目立たない、他社と似ている”
一見、なんとなく見過ごされてしまいそうな意見にも感じられるが、大切な社員の大事な意見を尊重する。そういった温かい社風が根付いていたため、改善へ動きだした。
早速、担当ベースで検討を開始した。安全面、機能性、デザイン、コスト面と考えなければならない点は山ほどあった。造船業を営む旭洋造船にとって、毎日着る作業着はとても重要な“制服”であり、慎重に検討を進めていった。
試行錯誤の内に迎えた2020年、コロナ渦により厳しいマーケット環境を迎え、更なる結束が必要になった。そこで、社長から、厳しい状況だからこそ心機一転“チーム旭洋”として一致団結の思いを込めて、検討していた作業着改善を本格的に進めるよう指示があったのだ。
“一目で旭洋造船とわかり、どの世代が着ても違和感のないデザイン”
社長の思いと社員の意見を反映させた新作業着のコンセプトが決定した。
新作業着の必須条件は「溶接作業を行う為、安全第一として綿100%、ファスナーは不可」だった。続いて、コストを最小限に抑える中で、如何にコンセプトを実現するのかが検討された。
既製品かオーダーメイドか
- 既製品を採用した場合、コスト面は抑えることができるが、必須条件である綿100%を満たしているものの種類が少なく、デザインが単調になりやすい。
- デザインを考慮したオーダーメイドのものや、機能性を重視し伸縮があり動きやすいものは価格が高くなる。
コストを抑え、コンセプト実現に向けた改善案
- オーダーメイドは上着のみにし、ズボンは既製品にする。
- 色を入れる部分を抑えることで、コストを抑えコンセプトを実現する。
ここからは若手社員も参加し、デザインと色の候補を数パターン選定した。



若手社員らが、ひとつひとつ丁寧に検討を重ね候補を3つまで絞り込み、上層部に報告、更なる思案の結果「候補3」のデザインに決定した。
従業員が毎日着る大事な作業着だからこそ若手社員から上層部までが一致団結して行った改善、従業員の働きやすさを全力で応援する社長の思い、そこから誕生した世代を超えて愛される作業着
“チーム旭洋”新作ユニフォームがこちら↓

旭洋造船のイメージカラーである、ネイビーとグレーを採用し、肩の部分にネイビーをいれることで、海をイメージさせる落ち着いた色合いに仕上がっている。
※写真撮影のため、安全装具などの着用必須装備を外しています

グレーの配分を多くすることで、明るい印象を見た人に与える。
※写真撮影のため、安全装具などの着用必須装備を外しています

社外の評価も上々で、雰囲気が明るくなり世代問わず似合う作業着になったとの声も頂いたそう。また、社内からは洗練されたデザインで、体型に自信の無い人もスマートに着こなすことができると好評のようだ。安全・快適・スタイリッシュ。
旭洋造船株式会社の作業着改革は若手社員の意見を全面的に取り上げ、彼らの成功体験の一つと共に大成功となった。